秩父に行った

前回の記事のつづき

『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』を読んで秩父がどんな場所か気になっていたところ、ちょうどここさけのスタンプラリーをやっていたので行ってみた。

秩父の山奥にある三峯神社には行ったことがあったが、ぶらぶらと街中を歩くのは初めてだった。横瀬駅から歩いて横瀬町観光案内所→大慈寺→道の駅ちちぶ→ほっとすぽっと秩父館→秩父観光情報館を回り西武秩父駅から電車で帰った。

横瀬駅で降りたときは空気が良いなと、そして確かに山に囲まれているなと思った。しばらく歩くと幹線道路に差し掛かり、歩道の整備の中途半端さに車社会なんだと実感した。

時間に余裕がなかったため寄り道せず淡々とスタンプを集めたが、スタンプラリーのコースは大慈寺以外は聖地というわけでもなく、あの花関連の展示があった「あるほっとすぽっと秩父館」以外は特に面白みのない場所だった。最後に回った秩父観光情報館で自転車を借りられることを事前に知っていれば、最初に回って借りてたかもしれない。

聖地巡礼というものが初めてだったので人が多いのか心配だったが、流石に数年前の作品というのもあってか同類はまばらで気楽だった。聖地巡礼ノートや絵馬、街のいたるところに貼られたあの花やここさけの(一部色あせた)ポスターなどは興味深かった。

秩父という場所は私にとって非日常の空間で閉塞感はなかった。私にとって日常の空間である東京には閉塞感を感じる。同じ空間でも人によって見え方は全く違う。育った環境の呪縛は強力だ。