早稲田を卒業し今思う

高校を中退し、数年間引きこもっていた私が、一念発起で合格し、ぼっちになり、留年し、就活もせず何とか卒業した早稲田大学

一時期は通うことすら辛かった大学だが、社会人になれた今では卒業できて本当に良かったと思う。

とにかくここの知名度は日本人相手なら群を抜いている。早稲田出身というだけで無条件に期待されることが多い。いわゆるハロー効果である。もちろん中身が伴っていなければ落胆されるのだが、期待されている状態でスタートラインに立てるというのは大変お得である。

在学中はしょうもない大学と思っていたが、こんなしょうもない大学が世間では大いに評価されているのだから乗らない手はない。思えば自分も入学するまでは早稲田に憧れていたのだ。入学してからやる気のない教員によるマスプロ授業に失望するのがそもそも間違いで、本学の価値はただ一つ、早稲田卒という肩書が手に入ることなのだ。

であるから本学に馴染めず中退の危機を迎えている諸君は肩の力を抜いてほしい。本番は大学を卒業してからであって、学生生活など前座に過ぎないのだから惨めだろうがどうでもいいのである。

早稲田卒の肩書などいらぬ一流はさておき、我々二流はブランドを築いてきた先輩方に感謝しながらせいぜい早稲田卒の恩恵に預かり払った学費を少しでも回収しようではないか。