言の葉の庭
新海作品視聴歴はずっと前に「秒速5センチメートル」を観て、「君の名は。」を映画館で観た後に「雲のむこう、約束の場所」と「ほしのこえ」を観た程度。
割りと好きだけど特別ファンではない。
この中では「秒速」が好きで「君の名は。」は別にといった感じ。
そんな僕が先日Hulu解約する前に何か観ておこうかなと思って観たのが「言の葉の庭」。
偶然にも梅雨入りしたこの時期に最適な作品だった。
ストーリーに突っ込みどころが無いわけではないんだけど、とにかく雰囲気に惹かれた。
舞台の新宿の描写がとても良い。
新宿の予備校に通っていたのでこの街には愛着がある。
新宿は池袋より空間が広く、渋谷のようなアウェー感がない。
残念ながら新宿御苑に行ったことは無いけど。
あと雪野先生が官能的です。
僕は秋月君とは真逆のダメ人間なので雪野先生と共依存して堕落したいと思いました。
東大受験するくらいの人生を歩みたかった
ふと「ラブひな」を読んでみた。
東大に受かるかは別として受験できるくらいの人生を歩みたかった。
僕は人生を踏み外してしまったため大学受験で軌道修正を図ろうとした時にはとにかく時間が足りなかったので効率重視で私立文系に絞った。それで結果として通うことになる大学が「ト・ウ・ダ・イ」なんだけど、僕はそこで鬱屈とした日々を送っている。
まあ東大受験をしたらかと言って美少女に囲まれた生活は送れないだろうし、仮に受かったとして幸せな日々を過ごせたかはわからない。
僕が「ト・ウ・ダ・イ」でまさかの鬱屈とした日々を送ることになってしまったように、東大でまさかの鬱屈とした日々を送ることになってしまった人もいるに違いない。
ただね、中々の人生を送ってないと東大を受験するという地点にすら立てないんだよ。
まあ日本国民の大多数が東大を受験しない人生なんだからどうってこと無いんだけど、どうせなら東大に落ちて「ト・ウ・ダ・イ」に行く人生が良かったね。
馬鹿だね僕は。
本田圭佑氏の発言は糾弾されるべきではない
他人のせいにするな!政治のせいにするな!!生きてることに感謝し、両親に感謝しないといけない。今やってることが嫌ならやめればいいから。成功に囚われるな!成長に囚われろ!!https://t.co/EHbPYpUI8e @YahooNewsTopics
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) 2017年5月30日
私はこの発言には同意しない。
前半のように「他人のせいや政治のせいにするな」と命令されたくないし、両親への感謝は絶対的なものではないと思う。
後半の「嫌ならやめればいい」や「成長に囚われろ」という言葉の真意は分からないが文字通り解釈するならあながち間違ったものでは無いと思う。
やはり多くの人の反感を買ったのは前半部分だろう。
ではこの発言は非難を受けるべきだろうか。
そうは思わない。本田圭佑氏は政治家でも官僚でも無いのだ。
いちサッカー選手である本田氏の発言を真面目に受け止める必要など全くない。
彼に対して「私はこう思うので本田選手の発言には同意しません。」とリプライすることは一切問題無い。しかし、そのような発言が自殺を助長するだの、スポーツ選手が社会問題に首を突っ込むなだのと糾弾するは行き過ぎている。いくら有名人とは言え、このような発言すら封殺される光景はとても息苦しい。
むしろサッカー選手の発言に大騒ぎするほうが危険では無いだろうか。直接会ったこともない他人の意見に一々振り回されていてはそれこそ自殺しかねない。次に本田氏の活躍をテレビで観たときに、「そういえばあんなこと言う人だったな」と思い出すくらいで十分だ。誹謗中傷に熱くなるよりは「サッカー選手がよく分からないこと言ってるわ」とそっ閉じするのが精神的に良いだろう。
メディアの影響により、アスリートが人格的にも優れているようなイメージがあるのかもしれないが、彼らは優れた運動能力が評価されたのであって人格者であるかは別の話なのだ。「あのサッカー日本代表の本田選手がこんなこと言っている許せない」という感情は危ない。
もし政治家がこんなこと言ってたら「死んでしまえ」と思う。
もし本田圭佑氏が面と向かって言ってきたら反発するだろう。
だけど彼はサッカー選手なのだ。
私含めおそらく多くの人が今後も直接会うことのない人なのだ。
そしてサッカー選手にも反社会的で無い限り自由に発言する権利がある。
ひるね姫
何となく応募した東京アニメアワードフェスティバル2017(TAAF2017)の上映会に当たったので行ってきました。
会場はシネ・リーブル池袋のシアター1でした。実は当選メールが迷惑フォルダに入っていたせいで直前まで当選したことに気づいてなかったのですが、私と同じようにメールに気づかなかった人が他にもいたのか空席がちらほらありました。ちなみにシネ・リーブル池袋があるルミネ池袋の一階ではTAAF2017のオープニングセレモニーが行われていて神山監督がテープカットしていました。
さて、感想です。
「東のエデン」以来の神山監督オリジナル作品ということで期待していたのですが、一言で言ってしまうと「物足りなかった」です。
夢と現実が入れ替わりながら話が進んでいくため中盤まで謎が深まるばかりなのですが、終盤にちゃんと風呂敷を畳んでくれます。そこは神山監督、師匠?の押井監督と違って親切だといつも感じるところなのですが、今作では謎が解けていくほど話のスケールが小さくなっていき、最後もカタルシスに欠けるまま物語が終わってしまい、親切さが裏目に出てしまったように思いました。この物足りない感じは「東のエデン 劇場版」を観たときにも感じましたが、一方で「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」では高いエンタメ性を確立して「GHOST IN THE SHELL」とは違う魅力を生み出していたので、親切なこと自体は悪いことでは無いと思います。
少し視点が変わりますが、今回音楽を担当しているのはアニメでは珍しい下村陽子さんです。過去の神山作品で起用された菅野よう子さんや川井憲次氏の楽曲は印象に残るものが多かったのですが、今作の楽曲はあまり印象に残りませんでした。もっとも意図的に音楽に主張させなかったのかもしれません。ただ、下村さんが手がけた主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」のアレンジはとても良かったです。
上映終了後のトークセッションで神山監督は「東日本大震災で心境が変化し、これまでやってきたシリアス路線ではなく、明るいファンタジーを作りたかった」と語っていました。それを聞いた時、震災の影響を受けた作品として「君の名は。」と「シン・ゴジラ」が思い浮かんだのですが、この2作とは対照的に震災を思い起こさせる要素は"ほぼ"ありません。"ほぼ"というのは、夢パートに出てくるアレを震災と解釈することが出来るかもしれないからです。個人的には神山監督が正面から震災に向き合った作品を観たかったです。
正直に言って「ひるね姫」が興行的に成功するのは難しいと思います。「君の名は。」ほどポップでもなく、「シン・ゴジラ」ほどカルトでもない、なんとも中途半端な作品だからです。そして大人の事情かもしれませんが、夏休みの話なのに公開時期が春だというのも首をかしげます。「ひるね姫」が興行的に失敗して、また「009 RE:CYBORG」公開後のように神山作品がしばらく見られないなんてことにならなければいいのですが。
売ったことを後悔「ICO/ワンダと巨像 Limited Box」
3D酔いと戦いながら人喰いの大鷲トリコをプレイしていて思い出したこと。
まだICO/ワンダをよく知らなかった頃、神ゲーがリマスターされたと話題になっていた「ICO/ワンダと巨像 Limited Box」を軽い気持ちで買った。
しかしプレイすること無く放置状態になり、しばらくしてICO/ワンダがフリープレイになったためパッケージを持ってる必要ないと軽い気持ちで売った。
その後フリープレイでICO/ワンダをクリアしたのだが、やはりパッケージを手元に残しておけばよかったと後悔することになる。
ボックスにはブックレットも付いていたので勿体無いことをしたと思うが、売ったものを買い直すのも躊躇してしまう。
ということでブックレットを再録した三作全部入りPS4版ボックスを売ってください。
もう手放さないから。